デザインを行う上で必ず必要になってくるのが文字の知識です。
フォントなどの文字の知識も大事ですが、同じくらい大事になってくるのが字詰め(カーニング)です。
この記事では、デザインにおける文字組みに着目し、デザインや文字組みに自身がないと言う方に分かりやすく、要点をまとめ解説していこうと思います。
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カーニングとは、文字と両隣の文字の間にあけられた空間や、その空間を調整する技法のことを指します。

トラッキングとは、文字全体の文字間隔を一律に調整する技法のことを指します。
文字の右側の空間のみ変化します。
そもそも普通の入力のみで文字を組んだだけでは、読みやすくきれいな状態ではありません。
カーニング無しで入力した文字は、機械的に揃っていても均等には見えないのです。
それを均等に揃えるために、人間の目を通して手動でカーニングを行う必要があるのです。

カーニングを行なうことで、機械的な揃い方ではなく、均等に文字を揃えることができます。
その結果、文字全体のバランスをとることができ、文字全体が引き締まって読みやすい文字になるのです。
まず簡単にカーニングを行うコツは、全体的な文字の幅をとりあえず均等にすることです。
不自然に「空いている部分」「詰まっている部分」を見つけ調整していきましょう。
文字を図形にして見るとわかりやすくなります。
○△□の図形を同じ長さと幅で並べると四角形が一番大きく見えます。
このように図形にして簡略化することで、どこに空間が多くできているかが分かりやすくなります。


上側の空白と下側の空白が同じ感覚で並んだ場合、上部の空白のほうが広く感じます。
このように人間の目には様々な錯覚があります。
上の方が広く見え、下のほうが狭く見えるという錯視を考慮してカーニングを行いましょう。
英字の場合、入力する文字によっては圧迫感が生まれてしまいます。
圧迫感はカーニングにおける基本です。
圧迫感があると文字は読みにくくなります。
逆に圧迫感がない文字の場合は、ギリギリまで詰めても文字を読むことができます。
英字だけではなく、漢字やひらがな・カタカナにも当てはまることなので、圧迫感も意識して文字組をしましょう。

「なかなかカーニングを練習する機会がない」「カーニングしてみたけど、このカーニング本当に合ってるか不安」というデザイナー初心者の方に、ゲーム感覚でカーニングを学べるWebサイトを紹介します。

画面に表示される文字列の一部分を動かして、カーニングを行う練習サイトになります。
自分もよくお世話になっているので、初心者の方はここで均等感や感覚を鍛えよう!